HOME > 中小企業IT経営力大賞 > 2009年認定事例の紹介 > 名古屋フィルター販売株式会社

印刷する


  • 業務効率化
  • 産業用濾過器販売

事例ピックアップ
予測型経営ツール(SMSSシステム)を開発し、現状から未来を予測
 〜名古屋フィルター販売株式会社〜

  • 基幹システムの見直し、様々に細分化したデータを蓄積可能
  • 予測型経営ツールの開発で、既存のデータで様々なシミュレーションが実現
  • 人材育成プログラムの整備で、営業マンがSEとしての技術的なレベルUP

プロフィール

写真
企業情報
  • 企業名 : 名古屋フィルター販売株式会社
  • 所在地 : 愛知県名古屋市熱田区六番二丁目9番27号
  • 資本金 : 1,000万円
  • 従業員数 :12人
業種

産業用濾過器販売

導入目的

業務効率化

企業概要

名古屋フィルター販売株式会社は、産業用濾過器(フィルター)の販売・設置工事を行っています。工業・電子・食品・医薬等多岐に渡る産業に商品を供給するため、マーケティング中心の戦略的営業活動をベースに販路を広げています。同社の最大の特徴は特定業界に売上が左右されにくい比較的安定した経営を実現していることです。

導入の目的と背景

同社が代理店を務めていたフィルター専業メーカーが、総合企業に吸収されたことにより、濾過業界における戦略を独自で取り組む必要性に迫られることになり、競合他社であったメーカーの商品の取り扱いも含め、乱立する商品のマーケット地図の管理が重要になりました。市場競争激化による淘汰にともない、濾過専業に特化する同社に対し、メーカー各社からの販売協力依存度が急激に高まったことで、そのためのデータベースの活用が一段と重要視されるようになりました。

IT化の概要

同社は、基幹システムを見直し、業種、使用部署、使用目的、商品、販売時期等売上時に細分化したデータを蓄積可能としました。これに伴い業務フローの見直しも実施し、業務の効率化を行いました。また、予測型経営ツール(SMSSシステム)を開発して、蓄積したデータを分析してターゲット顧客を絞込み、シミュレーションを実施してエリア戦略を実測値に基づく計画書として策定可能にしました。商品の入れ替えや、値上げ・値下げ等の検討を素早く行い、商品戦略上、高付加価値商品への切り替えを中心とした販売戦略及び好景気業種への販売強化により、営業利益の改善に努めました。その他、人材育成プログラムを整備し、営業マンに対して濾過SEとしての技術的なレベルUPを図り、顧客の技術相談を中心とした提案型の営業に変えていきました。

名古屋フィルター販売株式会社

IT経営推進における取組み

同社社長は、今後の会社の成長に必要なのは、社員と共に成長を目指し、ボトムアップによる経営を実践していくことだと考えていました。その実現のためには、社員自らが経営者の視点で考え、判断できるようにする必要があるが、個人の能力にだけ依存していてはその実現が困難であり、それを支援する仕組みを作ることを目標としました。そして、ITを活用して課題を解決するために「予測型データ分析」の仕組みづくりのプロジェクトを発足し、本格的に取り組みを開始しました。

導入効果

同社では、「予測型データ分析」の仕組みでデータ分析をし、迅速なマーケティング戦略を実施したことで、経常利益の50%向上を達成し、基幹システムを見直して、各種入力業務を一元化したことで、業務効率も向上しました。社員が現在何をしていて、これから何をやらなければならないかを、経営者と共通の認識で進めることができるようになり、実績との差異の調整等が早い時期から対策を立てられるようになりました。これらによって、これまで上が指示を与えていたが、下から提案するようになりました。

今後の展望

同社では、今後この予測型経営ツール(SMSSシステム)をさらに発展させ、現状の分析だけでなく未来を予測した結果に基づく中期経営計画の作成を支援するための仕組みや、社員に対して利益配分の平等化が実施できる仕組みの構築にも取り組みたいと考えています。

IT経営推進を支援した方々

ITコーディネータ:水口 和美